2013年1月7日星期一

「崖」回避で日経平均、全面高…東京円88円台

「崖」回避で日経平均、全面高…東京円88円台
4日の東京外国為替市場は円売り・ドル買いが進み、円相場は2010年7月28日以来、約2年5か月ぶりに1ドル=88円台まで値下がりした。

 午後5時、昨年12月28日(午後5時)比1円77銭円安・ドル高の1ドル=88円08~10銭で大方の取引を終えた。

 対ユーロも午後5時、同22銭円安・ユーロ高の1ユーロ=114円58~62銭で大方の取引を終えた。

 米国で歳出削減と減税打ち切りが重なる「財政の崖」問題がひとまず回避されたことを好感してドルが買われた。安倍政権が主張する日本銀行の金融緩和の強化による金利の低下を見込んだ円売りも続いている。

 一方、今年最初の取引となる大発会を迎えた4日の東京株式市場は全面高となり、日経平均株価(225種)の終値は、昨年12月28日の大納会に比べ292円93銭高の1万688円11銭だった。東日本大震災前の11年3月4日以来、1年10か月ぶりに終値で1万600円台を回復した。

 円安で輸出産業を中心とする業績回復への期待感が高まった。米国の「財政の崖」回避で世界経済の先行きへの安心感も広がり、東証1部の約9割の銘柄が上昇した。日経平均の上げ幅は一時、330円を超え、1万700円台に乗せる場面もあった。
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